制作会社選び・発注
2026.08.12
Web制作会社の変更とサイトリニューアルの必要性を整理した相談事例
地域で事業を行う工務店から、ホームページのリニューアルとWeb制作会社の変更についてご相談いただきました。
現在依頼しているWeb制作会社について、
・対応が遅く、やり取りに不満がある
・ホームページをリニューアルしたい
・そもそも現在の制作会社から別の会社へ変更できるのか分からない
・別の会社へ変更した場合に問題が起きないか不安
・現在支払っている費用が妥当なのか分からない
といった悩みがありました。
そこで、いきなり新しい制作会社を探すのではなく、まず現在の契約やホームページの状態から確認しました。
まず確認したのは、制作会社を変更できる状態かどうか
制作会社を変更したい場合、最初に確認しておきたいのが、ホームページに関係する契約や管理状況です。
今回まず確認したのは、
・ドメインを誰が契約、管理しているのか
・サーバーを誰が契約、管理しているのか
という点でした。
確認したところ、どちらも相談企業側で契約、管理していました。
そのため、現在の制作会社から別の制作会社へ変更すること自体は可能な状態でした。
制作会社を変更するときは、見た目や金額だけではなく、現在のサイトを誰が管理しているのかも確認しておく必要があります。
次に「どんなホームページに変えたいのか」を確認
制作会社を変更できることが分かったため、次に確認したのが、
「新しいホームページで、何を変えたいのか」
ということです。
相談企業には、現在のサイトについて改善したい点や、こうしたいという希望がいくつかありました。
現在の制作会社の実績や制作方法も確認すると、比較的決まった形式をベースに制作することが多く、今回希望しているリニューアルとは少し方向が違うように見えました。
そのため、本当にリニューアルを行うのであれば、
「希望していることを実現できる制作会社を探した方がよい」
という方向になりました。
ただし、ここで制作会社を変更することをすぐに決めたわけではありません。
今の制作会社だからこそ対応してくれていることも確認
現在の制作会社について詳しく聞くと、ホームページ制作以外にも、メールなどWeb周辺で困ったことがあった際に相談に乗ってくれていました。
これは、新しい制作会社へ変更した場合も同じように対応してもらえるとは限りません。
そのため、制作会社を変更するのであれば、
・ホームページ以外の相談にも対応してくれるのか
・トラブルがあったときに相談できるのか
・公開後にどこまで対応してくれるのか
といった部分も確認した方がよいとお伝えしました。
デザインや制作費だけではなく、
「現在の制作会社が担っている役割を、新しい会社でも代替できるのか」
まで確認してから変更する必要があります。
そもそも、今リニューアルする必要があるのか
今回、もう一つ確認したのが、リニューアルしたい理由です。
きっかけの一つは、周辺の競合企業がホームページをリニューアルしており、
「自社もそろそろ新しくした方がいいのではないか」
と感じたことでした。
そこで、
「現在のホームページから問い合わせや集客はできていますか?」
と確認しました。
実際には、現在のホームページから一定の集客があり、地域名を含む関連検索でも比較的上位に表示されていました。
つまり、デザインには古さを感じていても、現在のサイトがまったく機能していないわけではありませんでした。
そのため、
「競合がリニューアルしたから、自社も全面的に作り直す」
という理由だけで、すぐに大きな費用をかける必要はないのではないかと整理しました。
保守管理費についても見直し
現在の制作会社には、月1万円台の保守管理費を支払っていました。
ただ、実際には定期的な修正や更新をほとんど依頼していない状態でした。
そこで、
「現在の料金で具体的に何をしてもらっているのか」
を改めて確認し、必要であれば契約内容や料金について現在の制作会社へ相談してみることを提案しました。
保守管理費があること自体が問題なのではありません。
重要なのは、
「その金額で何をしてもらっているのか」
が自社でも分かっていることです。
今回整理したこと
今回の相談では、次の点を順番に整理しました。
・現在のWeb制作会社から変更できる契約、管理状態か
・新しいホームページで何を実現したいのか
・現在の制作会社で、その希望を実現できそうか
・現在の制作会社だからこそ受けられているサポートは何か
・新しい制作会社でも同じ対応を受けられるか
・現在のホームページは実際に集客できているか
・今、本当に全面リニューアルする必要があるか
・現在支払っている保守管理費と実際の対応内容が合っているか
今回は「制作会社を変えない、リニューアルを急がない」という判断に
相談前は、
「制作会社を変更して、ホームページをリニューアルする」
ことも有力な選択肢でした。
ただ、現在の状況を一つずつ確認すると、
・制作会社を変更すること自体は可能
・リニューアルするなら別の制作会社の方が希望を実現できる可能性がある
・一方で、現在の制作会社にはWeb周辺の相談までできるメリットがある
・現在のホームページから一定の集客ができている
ということが分かりました。
そのため今回は、無理に制作会社を変更したり、全面リニューアルしたりせず、まず現在の制作会社との保守管理費や対応内容を調整する方向になりました。
結果として、現在も大きなリニューアルは行わず、既存のホームページを継続して利用しています。
制作会社を変えることが、必ずしも答えとは限りません
制作会社の対応に不満があると、
「別の会社へ変えた方がいい」
と考えたくなることがあります。
ホームページが古く見えると、
「全面リニューアルした方がいい」
と考えることもあります。
ただ、実際には、
・現在のホームページで成果が出ているか
・今の制作会社が担っている役割は何か
・制作会社を変更することで失うものはないか
・リニューアルにかける費用に見合う目的があるか
まで確認した上で判断した方がよい場合があります。
制作会社を変更することや、ホームページを新しくすること自体が目的ではありません。
現在の状況を整理した結果、
「今は変えない」
という判断になることもあります。
制作会社の変更やリニューアルで迷っている方へ
「現在の制作会社を変えたいが、変更できるのか分からない」
「見積もりや保守費用が妥当なのか判断できない」
「ホームページをリニューアルした方がいいのか迷っている」
「新しい制作会社をどう選べばいいか分からない」
このような場合は、中小企業の商品・販促相談室の「制作会社選び・発注支援」でご相談いただけます。
現在の制作会社やホームページの状況、見積もり、今後やりたいことなどを確認し、制作会社を変更すべきかも含めて、発注する企業側の立場で整理します。